忘年会の専門家の意見
日本を代表する大企業の経営者たちは、揃いも揃ってリスクを回避したのである。
では、そのリスクとはなんだろう?磨けば確実に光る宝の山を前にして、「いや、止めておこう。
株主代表訴訟に耐えられない」とわが身の保身に走ったからではないか。
「当たり前じゃないか。
日本企業が、いくら損が発生したからといって、瑕疵担保特約条項に基づいて権利を発動などできるわけがない。
そんなことをすれば、当局から睨まれて仕事がしにくくなるし、マスコミからも攻撃され、挙げ句の果ては顧客から不買運動などされたら、株価は暴落する。
そんなリスクに巻き込まれたくない」こういうわけである。
片や、リップルウッドは交渉に次ぐ交渉を経て、絶対に失敗しないだけの「計算されたリスク」を取った。
「Nopain。
目回F」、日本語で言えば、「虎穴に入らず虎子を得ず」である。
片や、日本の企業グループは、リスクを回避した。
リスクを前に逃げた人間に、とやかく言う権利などあるのだろうか。
「大過」を犯す能力も意欲もないトップには、「大功」も期待できない。
バブル経済崩壊から12年、いまの事態はまさに自業自得と言っていいだろう。
へWニリスクにチャレンジできない社長がチャンスをものにできるわけがない。
ところで、日本人は欧米企業のみを一括りに外資系企業と呼ぶが、灯台下暗しとしか言いようがない。
伸びる企業、一流の経営者に国境は関係ないし、ダメな企業、ダメ経営者にも国境はないのである。
証拠に、たとえば少し古くて恐縮だが、1998年9月度のデータによれば、全発行済み株式に対する外国人株主の占める割合は、Sニー44パーセント、Rーム42パーセント、Cノン.M田製作所各37パーセント、Oリックス35パーセント、F士フィルム34パーセント、TDK33パーセント。
これほどの割合に達しているのだ。
Sニーをはじめとするこれらの企業は、みな立派な「外資系企業」なのである。
これら一流の企業は、一流の経営者を抱えている。
だから、一流なのだ。
たまたま株主にシビアにマネジメントを吟味している外国人投資家が多いが、経営は緊張感を持った日本人社長が中心になって行っている。
彼らは一様に尊敬すべきりIダーたちであって、いざというときに「やっぱり、やめておこう」と敵前逃亡するような人間ではない。
外国企業の経営トップと議論する中で、「日本人はマネジャークラスにいい人材が多い」と褒められるケースが少なくない。
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